「めんどくさがりで家計簿が続かない。でも毎月“お金がどこかに消えてる”感じがして不安」
──ネット上では、こんな相談が今も多く投稿されています。
一方で、アプリの比較記事やアンケートでは、
- 入力が面倒で3ヶ月以内に挫折
- 続けても「何が良くなったのか」が実感しづらい
- 家計簿・ポイ活・決済アプリがバラバラで、むしろ負担
といった声も目立ちます。
こうした「がんばっても報われない家計簿疲れ」に対して、
- 記録の手間をAIで減らす
- 続けるモチベーションをポイントや“ゲーム感覚”で支える
という発想で進化しているのが、AI家計簿アプリ「ワンバンク」です。
この記事では、
ワンバンクのAI家計簿+ポイント機能は、
「家計簿続かない問題」「ポイ活疲れ」にどこまで効くのか?
を、最新情報とユーザーの声をもとに、生活目線で整理していきます。
ワンバンクとは?AI家計簿+チャージ式Visaカードが一体になったサービス
チャージ式Visaカード+家計簿アプリのセット
ワンバンクは、チャージ式のVisaプリペイドカードと家計簿アプリが一体になったサービスです。
- アプリからカードを申し込み
- 毎月の予算をワンバンクにチャージ
- ワンバンクカードで支払うと、履歴が自動で家計簿に反映
という流れで、「払う」と「記録する」を一緒にしてしまう考え方です。
個人用の「マイカード」に加えて、夫婦や同棲カップルで使える「ペアカード」、子ども向けの「ジュニアカード」も用意されていて、家族単位での家計管理にも使える設計になっています。
AIが“記録の手間”を減らす仕掛け
ワンバンクが「AI家計簿」と呼ばれている理由は、支出の記録・分析まわりにAIが入っているからです。
代表的なのが、以下の機能です。
- AIレシート読み取り
レシートを撮影するだけで、店名・金額・日付などを自動で読み取って記録。生成AIを使った独自システムで、従来より読み取り成功率を大きく上げたと説明されています。 - AIスクショ読み取り
QRコード決済や明細アプリのスクリーンショットから支払い履歴を読み取り、家計簿に反映。銀行・カード連携がしにくい支出もまとめやすくします。 - AIによる支出分類と分析
支出をカテゴリーごとに自動分類し、「無駄遣いの可能性がある支出」を“埋蔵金”として洗い出す機能も提供。
紙の家計簿やExcelと比べると、「とりあえず払う or 撮るだけで、最低限の記録が終わる」というのが、日常の負担軽減ポイントです。
新機能:家計管理でポイントが貯まり、そのまま残高になる
2025年11月、ワンバンクには「ポイント機能」が追加されました。
「続けても報われない」不満への回答としてのポイント
運営会社は、
- 家計簿やポイ活に取り組んでも「続けても報われにくい」
- 家計改善に結び付きにくい
- ポイントの使い道が限られる
といった生活者の不満を背景に、この機能を開発したと説明しています。
ポイント機能では、
- 支出を記録する
- クレジットカード連携をする
- 通知をオンにする
- 支出の振り返りを行う
といった行動ごとにポイントが貯まり、アプリ内のゲージが一定までたまるとポイント獲得、という“家計管理ミッション”のような仕組みになっています。
貯めたポイントは、100ポイント=1円相当でワンバンクの残高に交換可能(一定以上から交換)。交換した残高はワンバンクカードでの支払いにそのまま使えます。
家計簿・決済・ポイントが 1つのアプリで完結する
=「ポイ活アプリを増やさなくていい」
という設計は、「アプリが増えすぎて疲れる…」という人にとっては、導線をシンプルにする方向性です。
“ゲーム感覚の家計管理”って何をするの?
ワンバンクの2025年のもう一つの大きなアップデートが、「ゲーム感覚で続けられる家計管理体験」です。
Good/Bad スワイプで1日の支出をさっと仕分け
新しい家計管理画面では、その日の支出を振り返りながら、
- 「自分にとって必要だった支出(Good)」
- 「なくてもよかった支出(Bad)」
を左右スワイプで直感的に仕分けできます。
細かい金額調整やノートを書くというより、「今日のお金の使い方を3分でざっくり振り返る」イメージです。
7日間の継続チャレンジ×AIキャラ
AIアシスタントキャラクター「ワンバン」が、1日ごとの振り返りを応援してくれる仕組みも追加されています。
- 最初の1週間は“継続チャレンジ”として達成状況を見える化
- その後も、振り返りが続くほど継続日数が伸びる
という形で、「カレンダーを塗りつぶす感覚」で習慣化を助けるつくりになっています。
生活の中でどうハマるかイメージしてみる
たとえば共働き世帯の夜。
22時すぎ、ソファでスマホをいじりながら、
「今日はコンビニでつい買ったスイーツはBadかな」
「仕事帰りのコーヒーはGoodにしておこう」
と、1〜2分でその日の支出をサッと仕分ける。
すると翌週、「Badが多い曜日」が見えてきて、そこだけ意識してみる…。
AIの分析と“ゲーム性”を足すことで、「完璧な家計簿」ではなく「続けられる振り返り」へハードルを下げているのが特徴です。
シーン別:ワンバンクを入れると何がラクになる?
一人暮らし:封筒分けやExcelからの解放
封筒分けや紙の家計簿から、ワンバンクに切り替えたユーザーインタビューでは、
- 共同財布を持ち歩かなくてよくなった
- レシートを見返さなくてもアプリだけで支出が追える
といった声が紹介されています。
ストアでも、
- 紙や別アプリでは続かなかった人向け
- 現金で封筒分けしている人の置き換えに向く
といった使い方が想定されています。
共働き・カップル:ペアカードで「家計の見える化」を分担
ペアカードを使うと、1つの口座に2枚のカードを発行し、共通の生活費を共有管理できます。
- どちらがいつ・どこで・いくら使ったかがリアルタイムで分かる
- 片方だけが“家計簿担当”にならず、二人で状況を把握しやすい
というメリットが強調されています。
「アプリ増えすぎ問題」を軽くしたい人
ワンバンクは、
- 支払い(プリペイドカード+Google Pay対応)
- 家計簿(自動記録+AIレシート・スクショ読み取り)
- ポイ活(家計管理行動に応じたポイント)
が1つのアプリにまとまっているのが特徴です。
「クレカアプリ」「家計簿アプリ」「ポイントアプリ」と3つを行ったり来たりしていた人にとっては、アプリを開き分ける手間や、頭の切り替えコストが減る可能性があります。
SNS・レビューから見えるリアルな声
「レシート撮るだけなので続けやすい」というポジティブな感想
公式サイトや利用者のインタビューでは、
- レシートを撮るだけで記録されるので、手書きやExcelより楽
- 自動分類のおかげで、振り返りに集中できる
といった「記録の手間が減った」という声が多く紹介されています。
一方で、「カードロックなどの対応に不満」というレビューも
App Store のレビューには、
- チャージ後にカードがロックされ、追加の書類提出を求められた
- ロック中に退会できず不安だった
といった、運用面への不満を書いた投稿も見られます。
開発側は個別対応の案内を出していますが、プリペイドカード+資金移動業のサービスという性質上、本人確認や不正防止の観点で運用が厳しめになっていることは意識しておいた方がよさそうです。
「怪しくないの?」という不安と公式な説明
一部の比較サイトでは「ワンバンクは怪しい?」というタイトルで、サービスの安全性を解説していますが、内容を見ると、
- 資金移動業者として金融庁に登録されている
- セキュリティ基準(PCI DSS)の認定を受けている
- 不正利用時の補償条件が用意されている
といった公式情報が紹介されています。
安全性の感じ方は人それぞれですが、
・最新の利用規約・手数料・補償内容を公式サイトで確認する
・大事な生活費をいきなり全額預けず、最初は小さな金額から試す
といった“自分で確かめながら慣らす”スタンスが現実的です。
使う前に知っておきたい注意点・限界
すぐには使い始められない場合がある
解説記事によると、カードの発行には平均7〜9日ほどかかるとされています。
最近はバーチャルカードを即時発行するサービスも増えていますが、ワンバンクは物理カード前提で設計された時期の名残もあり、申し込みから完全な利用開始までタイムラグがある点は要確認です。(最新の発行スピードは公式情報を確認してください)
手数料や残高の扱い
他社解説では、以下のような点がデメリットとして挙げられています。
- 入金用口座への振込やATMでの現金引き出しに手数料がかかる場合がある
- クレジットカードや「あとばらいチャージ」で入金した残高は、現金としては引き出せない
- 一定期間利用がない場合の残高失効ルールがある
これらは「損得」というより、ルールを知らないまま使い始めるとガッカリしやすいポイントです。利用前に、最新の手数料と残高ルールを必ずチェックしておきたいところです。
「あとばらいチャージ」はあくまで“借りているお金”
ワンバンクには、手持ちが足りないときに使える「あとばらいチャージ」という機能があります。審査のうえ、後日コンビニなどで支払う前提でチャージできる仕組みです。
これは「今すぐ支払いをしたいときの選択肢」ではありますが、
- 申請金額に応じた手数料がかかる
- 後日まとめて支払う必要がある
という点からも、普段使いの便利機能というより“緊急時に慎重に考えて使うもの”として捉えた方が良さそうです。
(この記事では具体的な利用を推奨する意図はなく、「そういう機能がある」という紹介にとどめます)
どんな人に向いていて、どんな人には合わない?
向いていそうな人
- 家計簿アプリをいくつも渡り歩いたが、入力が面倒で続かなかった
- 封筒分けや紙のノートをやめて、スマホに一本化したい
- 家計簿・ポイ活・決済アプリの行き来が多くて疲れている
- 共働き・カップルで“お金の見える化”を二人で分担したい
- 「完璧な家計簿」より、「サボりながらでも続けられる仕組み」がほしい
合わなそうな人
- クレジットカードの高還元ポイントを最優先したい
- そもそもプリペイドカードやチャージ文化に馴染みがない
- カード発行や本人確認などの手続きがどうしても苦手
- 「AIに支出を見られている感」がどうしても落ち着かない
「家計簿続かない」「ポイ活疲れ」への答えとしてどうか?
ここまでを踏まえて、最初のモヤモヤに戻ってみます。
悩み①:家計簿アプリが毎回3日坊主で終わる
- 支払いと記録を一体化する
- レシート撮影やスクショ読み取りで入力の手間を減らす
- 1日3分レベルの“Good/Bad振り返り”にハードルを下げる
という設計は、「続けやすくする工夫」として一定の効果が期待できそうです。
ただし、アプリを開く「最初のひと手間」をゼロにはできないので、「寝る前にアプリを開く」「給料日にチャージする」といった、自分なりの“トリガー習慣”を組み合わせると、より機能を生かしやすくなります。
悩み②:がんばって家計簿をつけても、何が良くなっているか分からない
ワンバンクのAI機能は、
- 過去の支出から「節約ポテンシャル」を可視化する
- 無駄遣いの可能性がある支出を“埋蔵金”として提示する
など、「どこを変えれば良いか」のヒントを出す方向に振られています。
完璧な答えが出るわけではありませんが、「とりあえず節約のタネが見える」ことで、家計簿をつける意味を感じやすくする狙いと言えそうです。
悩み③:ポイ活・家計簿・クレカ…アプリが増えすぎて疲れる
「家計簿をつける行動」自体にポイントがつき、そのポイントをそのままワンバンク残高として使える仕組みは、
- “ポイ活アプリを増やす”のではなく、
- “今やっている家計管理に、少しごほうびを足す”
感覚に近く、アプリの数を減らしたい人向けのアプローチになっています。
まとめ:AIとポイントで「軽く続く家計管理」を目指す一つの選択肢
ワンバンクは、
- AIレシート・スクショ読み取りで「入力の手間」を削り
- ゲーム感覚の振り返りとポイント機能で「続けるモチベーション」を支え
- プリペイドカードとの一体化で「支払い〜家計簿〜ポイ活」の導線を1本にまとめる
という方向で進化しているAI家計簿アプリです。
もちろん、
- カード発行の手間やルール理解
- 手数料やあとばらい機能との付き合い方
- 「AIに支出を預けて良いか」の感覚
など、気をつけたい点もあります。
それでも、
「完璧に管理しなきゃ…」ではなく
「とりあえず続けられればOK」
くらいの気持ちで、生活導線の中に“ゆるい家計簿習慣”を埋め込んでくれるAIツールとしては、チェックしておいて損はない存在です。
家事・仕事・育児で時間も気力も限られる中、
- レシートを撮るだけ
- 寝る前に1分だけ振り返りスワイプ
- それだけで、ちょっとポイントも貯まっていく
という「小さな時短+メンタル負担の軽減」を狙えるのが、ワンバンク流のAI×生活改善と言えそうです。



